妖術使いゲッペウスの宝

(白き魔女 第三章より アンデラ城図書室)

かつて大魔道師オルテガとの技くらべに敗れた
妖術使いゲッペウス。彼は北の氷山にこもり、
再びオルテガに挑戦するために修行を積んでいた。
ゲッペウスの妖術は決して邪悪ではなかったが、
オルテガを負かすことだけを目的にした技は、
志がなく、功名心に走るだけで、いくら修行を
しても磨かれることはなかった。
そんなある日、ゲッペウスに悪魔のささやきがあった。
悪魔は力を授けることを条件に、オルテガを倒せと
ゲッペウスに命じたのだ。ゲッペウスはそのときに
なって初めて自分の愚かさに気づいた。
幻術使いゲッペウスと大魔道師オルテガは、
力を合わせて悪魔を打ち滅ぼした。2人とも、力の
ほとんどを使い果たしたが、友情は残った。だが、
それは何よりも変え難い、永遠の宝となったのだ。